iPhone SE 在庫不足?
その発売から1ヶ月以上が経った「iPhone SE」
いまもなお、キャリアショップや量販店などでは入荷待ち状態で在庫不足が続いているようです。
発売から1ヶ月以上も経っているのに手に入りづらい状況ということは、想定以上に好評ということでしょうか?
部品不足
現在の状況を考えると、順調な需要に対して、供給が追い付いていない状態が続いているということになります。
この供給不足の原因について、日経ビジネスONLINEがその一端に触れる記事を書いています。
今回の供給不足の一因について下記のように説明しています。
アップルに部品を納める取引先メーカーによると、「SEの部品は6や5sと同じものを流用しており、SE向け設計の部品はほぼゼロ。事前にアップルから提示された計画では、在庫分で十分に賄えると考えていたが、その数字を上回る反応で供給が追い付いていない」と言う。
そうなんです。
どうもAppleが事前に予測していた「iPhone SE」の需要と実際の需要に、大きなかい離があったようです。
痛し痒し
また、Appleとしては予測を上回る「iPhone SE」に対する需要に積極的に取り組むことを躊躇してしまう理由があるようで・・・。
アップル側がこうした状況に対して、積極的に増産して対応するといった姿勢が見られないことも品薄の原因の一つ。「もともとSEは今秋登場する主力機種『iPhone 7』までのつなぎという位置付け」(部品メーカー関係者)とされている。
「SEが売れすぎてしまうことで、秋に登場する本命の7の販売に影響が出てしまったら困る」(同)との思いが強く、品薄状況への対応が鈍くなっているようだ。
このように、Appleが「iPhone SE」の増産に力を入れにくい状況であることを説明しています。
まさに次期iPhoneに注力したいAppleにとって、予想外の「iPhone SE」の需要は、痛し痒しの状況といったところでしょうか。
iPhone7(仮)
【 Image Source: 9to5Mac 】
今秋にも登場するであろう次期iPhoneである「iPhone7」
しかし、個人的には「iPhone SE」と「iPhone7」では競合するデバイスではないと思うんですが、、
「iPhone7」は、フラッグシップモデルとして、現在「iPhone6」以降の大画面化した「iPhone」を利用しているユーザや、アーリーユーザーがターゲットであり、「iPhone SE」は、それ以前の小型時代のiPhoneを長年利用してきたユーザの買い替えを促す、また、新興国などでシェアを広げている低価格スマホに対抗する立ち位置だと思うわけです。はい。
うまいこと施策を打てば、双方とも競合することなく、一定のシェアを獲得できそうな気がするのですが。。
みなさんはいかがお考えですか?
さて、Appleが「iPhone SE」の増産に重い腰を上げることがあるのでしょうか?
一定以上の需要がある以上、その需要に応えなければAppleブランドにも影響が出てきそうな気もします。
日経ビジネスONLINEでは、このように記事を締めくくっています。
4月26日に発表したアップルの1〜3月期決算は、売上高が前年同期比13%減となった。iPhoneの販売台数が前年を割り、13年ぶりに減収となった。本命とする7の登場まであと数カ月。SEの品薄状況へ積極的に対応しなければ、懸念している顧客離れはさらに加速しかねない。
そうですよねぇ。。13年ぶりに減収となったAppleです。
今回の「iPhone SE」の在庫不足にいかに対応するのか?
次期iPhoneである「iPhone7」が登場するまでの数カ月、このまま中途半端な対応をし続けることとなってしまうのか?
とにかく現状では、「iPhone SE」を手に入れたいユーザの方は辛抱強く待つほかありません。。
今後のAppleの対応に注目ですね。。
(追記:2016/05/10)
Appleが「iPhone SE」関連部品の発注量を上方修正したとDigiTimesが報じています。
www.kototoka.com
via 日経ビジネスONLINE