00000JAPAN
熊本で発生した地震を受け、大手通信会社などが加盟する無線LANビジネス推進連絡会が、熊本県内に設置している各社の公衆無線LANを、契約がなくても無料で使えるようにする運用を始めました。
ネットワーク名(SSID)「00000JAPAN」を選択すれば、Wi-Fiが無料で使えるようになるとのこと。
SSIDは統一されており「00000JAPAN」を選択すると接続でき、各キャリアのユーザでなくとも利用可能です。
Wi-Fiスポットが提供されているエリアは各キャリアのサイトから確認することができます。
また、各キャリアともに対象スポットを順次拡大する予定で、au(KDDI)とソフトバンクでは九州地方全域に広げるとしています。
熊本地震
今回の熊本を震源とする大地震。
ソフトバンクがいち早く、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」を無料で開放すると発表したことを下記記事でお伝えしましたが、大手3キャリアが揃ってWi-Fiスポットを解放する体制が整いました。
また、今回解放されたWi-Fiスポットで共通のSSIDが適用されており、利用するユーザとしてはとてもシンプルで分かりやすくて良いと思います。
00000JAPAN
今回、大手キャリアが揃って「00000JAPAN」という名のSSIDを共通化できたかというと、東日本大震災の経験が活かされているそうです。
このことを伝えるCNET|Japanによると、
00000JAPANとは、2014年5月に無線LANビジネス推進連絡会が発表した、大規模災害を想定した公衆Wi-Fiの無料開放に関する取り組み。同連絡会は、携帯キャリアや通信機器ベンダーなどWi-Fiに関わる93の企業・団体が参加し、Wi-Fiの普及や運用、新技術などの導入を検討する4つの委員会で組織されている。
2011年3月に発生した東日本大震災では、各社が公衆Wi-Fiの認証を開放した経緯がある。そうした取り組みを実施する中で浮かび上がった課題を解決すべく、同連絡会では2013年9月に岩手県釜石市で各社の公衆Wi-Fiを無料開放する実証実験を実施。Wi-Fi活用方法の周知や、自治体との連携などを密に行い、災害時のWi-Fi開放に関するガイドラインを策定している。
また、「災害時はセキュリティよりも通信環境の提供が重要」として、携帯キャリア契約外のユーザーでも利用できる、世界初の統一SSIDの提供に至っている。なお、JAPANのあたまに付いている00000という数字だが、多くの機器のソート順を考慮し、最上位に現れやすいようにするための工夫だとしている。
と、このように伝えています。
Twitterでは早速、SSID「00000JAPAN」を利用している方のツイートが散見されています。
00000JAPANが災害時に誰でも繋がるWi-Fiスポット。
さっきソフトバンクWi-Fiスポットが使えるようになったし、コンビニなんかでもコレが飛んでるのを見つけた pic.twitter.com/HHgqBXsegU— Takanori Komeda (@kometaka) 2016年4月14日
いまや日々の生活に欠かせなくなっているSNS
それを活用するにはネットに接続されていることが大前提の条件です。
安否確認や情報収集するにも、手持ちのデバイスがネットに接続されていることが必須です。
今回の「00000JAPAN」SSIDの公開。
被災地の方々にとって、とても重宝できる有意義な施策だと思います。
では、今回は以上です。
ほなまた。
via CNET|Japan