iOS9.3.5
つい先日リリースされたばかりのiOSの最新版である「iOS9.3.5」
IPA(情報処理推進機構)が、「重要なセキュリティ情報」として早急にiOSデバイスを「iOS9.3.5」へアップデートすることを呼びかけています!
脆弱性
IPAによると、
概要
2016年8月25日(米国時間) Apple 社が提供する「iOS(iPhone、iPad 等に使用されている OS)」に関する 3 件の脆弱性についての修正プログラムが公開されています。本脆弱性が悪用された場合、「iOS」端末の情報が漏えいしたり、任意のコードが実行されたりする可能性があります。
攻撃者が用意したページにアクセスすることで悪意のあるコードがダウンロードされ、被害者の端末を制御され様々な被害が発生する可能性があります。本脆弱性の報告者によると本脆弱性を悪用する攻撃を確認したと公表されております。今後被害が拡大する可能性があるため、至急アップデートを実施してください。
影響を受けるバージョン
以下のバージョンが本脆弱性の影響を受けます。
- iOS 9.3.5 より前のバージョン
対策
- 脆弱性の解消 – アップデートする
本脆弱性は iOS 9.3.5 で修正されています。
開発者が提供する情報をもとに、システムをアップデートしてください。iPhone、iPad、または iPod touch の iOS ソフトウェアをアップデートする
https://support.apple.com/ja-jp/HT204204
と案内。
「iOS9.3.5」で対処された脆弱性は、攻撃者から送り付けられたURLをクリックするだけで、iPhoneが知らないうちに「脱獄」状態にされてマルウェアを仕込まれるものです。
マルウェアは、音声通話、写真、連絡先、メッセージの内容など、端末内のありとあらゆる情報を攻撃者に送信し、情報が盗み取られる事態に陥ってしまいます。
アップデート方法は、
「iOS9.3.5」へのアップデートはパソコン(iTunes)に繋がなくてもiPhone単体でできるOTAで行うと便利です。
OTAとは「Over The Air」の略称です。
手順はいたってシンプル
ホーム画面より
- 「設定」→「一般」→「ソフトウエアアップデート」
ここからアップデートを行うことができます。
アップデート作業の注意点として、まずはアップデート中の不慮の事態に備えてバックアップをしっかりと取ったうえで行うことが肝心です。いざという時にバックアップがあれば元の状態へ戻すことが出来ます。
また、パソコン(iTunes)を介さないOTAでのアップデートではネットに接続している回線によってスピードや安定性が大きく左右されます。
できるだけ高速で通信が安定しているWi-Fiに接続して行いましょう。
またバッテリー残量にも気を付けてください。バッテリーがほとんどない状態で行うとアップデートの途中で電源が切れてしまい、こちらでもアップデートが完了せずに不具合がおきてしまう可能性が大きいです。
バックアップをしっかりと取ったうえで安定したWi-Fiに接続し、バッテリ残量もしっかりある状態で行うことがベストです。
iOSデバイス
今回のIPAのアナウンスは、「iOS9.3.5」で対処された脆弱性が、よほど危険なものであったことを表していることかと思います。
iPhoneやiPadなど、iOSデバイスをお使いのユーザの方々は、早急に「iOS9.3.5」へアップデートを行いましょう!
今回は以上です。
ほなまた。
via IPA