ここ数年の秋の風物詩となっていた次期iPhone発売後のMNP高額キャッシュバックの嵐。そしてこの春先に影を潜めた高額キャッシュバック。iPhone6が発売となったら再燃するのか?
今年はどうやらiPhone6が発売となっても携帯大手3社の高額キャッシュバックは行われない模様です。
ドコモが「キャッシュバックは不健全」とコメント
と、言いながら蓋をあけると・・ってことになるかもしれませんが(;´Д`)
ドコモ
先日、NTTドコモが2014年度第1四半期の決算発表を行いました。
その場で社長である加藤氏が発した言葉が冒頭の、
「キャッシュバックは不健全」
ケータイWatchの記事を引用すると、
iPhone発売後のMNPキャッシュバックの激化が通例となっていることで「次のiPhone登場後にどのようにコントロールするのか」と記者からの問いに対し「毎年そういった傾向にあるが、(ドコモとしては)適正に販売していく。やはりキャッシュバックは不健全。長期のユーザーを優遇しながらキャッシュバックは控えておりますけれども、その戦い方を堅持していきたい。どういうことが起こるかはわかりませんが、そういうスタンスで望みたい」
ケータイWatch
とのこと。
ながらくiPhoneの取扱いがなかったドコモ。
長期にわたってMNP転出が後を絶たず、天下のドコモのシェアはじりじりと下がり続けていました。いまもいます。
その一因とされるのがiPhone。
取扱いのなかったドコモからiPhoneを求めソフトバンクやauに転出する人が多かったと聞きます。
またiPhone以外にも大きな要因だったことがキャッシュバックです。
MNPでの転入に際しうん万円分もの商品券や、はたまた現金そのものでのキャッシュバックが白熱していました。
そして昨年ついにドコモがiPhoneの取り扱いを始めたものの他社へのMNP転出は続き、結果他社をはじめドコモまでもMNP転入を後押しするべく高額キャッシュバックなどの施策を打ち出し、骨肉のユーザー顧客争奪合戦を繰り広げていたのは記憶に新しいです。
iPhone
この高額キャッシュバックの狼煙をあげるタイミングはここ数年は次期iPhoneの発売直後でした。
秋口に口火を切り、その後春先まで続く長期戦。
では今年もiPhone6が発売となったら同じく高額キャッシュバックが復活するのか?との思いから記者がドコモ社長加藤氏に問いた答えが上記の回答です。
今年はどうやら様子が違うらしい。
ただ、「どういうことが起こるかわかりませんが」というところに他社との駆け引きがみてとれます。
どうなんでしょうね。今年は。
今年の春先に沈静化した高額キャッシュバック。
加藤氏の発言どおり不健全はよくないです。このまま復活することなく健全な状態でいてほしいものです。
と、そもそも高額キャッシュバックの元凶はiPhoneなのか?
iPhoneに関係なく、MNP制度が始まってすぐにキャッシュバックなどの施策を打ち出したのは携帯各社でしょ。各社が健全な競争をはじめからやっていればいいだけの話です。
経営陣の問題でしょう。
卵が先か、鶏が先か、という話になりそうなのでこの辺にしときます。
大手携帯3社
さて、今回のドコモ加藤社長の質疑応答。
これをみて孫さんと田中さんはどのように受け止めているんでしょうか。
この秋、iPhone6が発売された後にならないと実際に「どういうことが起こるかわかりませんが」健全な競争を行って、一部のユーザーだけでなくすべてのユーザーが納得できる施策を各社が行ってくれることに期待です。
その中でみなさん各ユーザーがここだ!と納得できる携帯会社を選べばいいことです。
高額キャッシュバックなんて、もうやめとこうよ。
その原資があるのなら既存ユーザーの月々の基本料金なりをもう少しでも安くしてくださいな。
今回は以上です。
ほなまた。
via ケータイWatch