SoftBank プラチナバンド(900MHz帯)を使ったLTE開始は今年の夏!!孫さん「めどは立っている」

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900Mhz帯

ソフトバンクが願って願って喉から手が出るほど欲していた周波数900Mhz帯の電波。
念願かなって手に入れたのはもう2年前の2012年の3月。

それまで2.1GHz帯および1.5GHz帯で3G携帯電話サービスを行っていたソフトバンクが、その年の7月に900Mhz帯の電波を使って3Gの携帯電話サービスを開始したのは覚えている方も多いかと思います。
なにせ「プラチナバンド」と大々的に宣伝を行い、寝ても覚めても「プラチナバンド」の言葉を聞きまくっていましたもんね( ゚Д゚)


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それまでドコモとauでは利用されてきた障害物の裏側にも回り込みやすく、広範囲に広がりやすい性質を持つとされる比較的低い周波数帯(プラチナバンド)の電波をソフトバンクも利用するこができるようになり”繋がりにくい”というイメージの払拭にソフトバンクが一所懸命に展開を始めた時期です。

そこから時は経て今となってはLTE全盛の時代です。
日本全国で使われているスマホや携帯電話は3G規格の電波を使うものよりLTE(4G規格)の電波で通信を行う端末が日に日に増えて行っている今日。
ソフトバンクに限らずドコモもauも、これまで3Gに使っていた電波の周波数帯域の一部をLTEに比重を移し振り分けてきています。

900Mhz帯を使ったLTE

もちろん2年前にプラチナバンド(900Mhz帯)で3G規格のサービスを開始したソフトバンクも、このプラチナバンド(900MHz帯)におけるLTEサービス(プラチナLTE)始めようと模索していました。ただ一筋縄にはいかないようです。

簡潔にざっくりと説明すると、現在は3Gで使っている電波をLTE(4G)のものに切り替える、もしくは今は”使えないままとなっている一部の帯域の電波”を使えるように整備するという作業が必要となるわけです。

そしてソフトバンクはこの900Mhz帯を使ったLTEサービスの開始を今年2014年4月から開始するという計画を立てて進めていたのですが、現時点ではまだサービスは開始されていません。
それはなぜか?
この”使えないままとなっている一部の帯域”というのが鍵です。

現在900Mhz帯を使っている他の事業者

実はこの900Mhz帯の一部の帯域はタクシーの無線、商品在庫管理のタグなどといった目的でたくさんの事業者が既に使用していた帯域であるという事実。

総務省が2012年にソフトバンクへ900Mhz帯の割り当てを行った際、ソフトバンクへ総務省が認可を出すにあたって提示したことのひとつに「”現在(無線などで)使用している事業者がいるが、それでも構わないなら許認可を出す”、というものだった」と孫さんは述べています。

この事業者の方々に他の周波数帯へ移行してもらう手筈と段取りをすべてソフトバンクが自ら行わないと使うことができない状況だというわけです。

ソフトバンクはこれまでこの帯域を使ってきていた事業者すべてに別の周波数帯へ移行してもらうようにお願いをして回り、その費用などもかなり負担してきたといいます。

その移行がすべて済んだら晴れて900Mhz帯でLTEサービスが開始できるということで、その目標を2014年4月としていました。

どうにかメドが立った!

が、当の4月を過ぎてもソフトバンクから900Mhz帯でのLTEサービスの開始のアナウンスが何ひとつもなく、その進捗が不明でしたが、5月7日に行われた2014年3月期の決算発表会の質疑応答の場で、ソフトバンクモバイルで900MHz帯のLTEサービスが提供できる見通しが立ったとやっとこ発表を行いました。

質疑応答で、記者団から「(今春提供予定としていた)900MHz帯によるLTE展開のアナウンスがまだないが、いつになるのか」と問われた際、孫社長は「900MHz帯は、総務省さんからやっとの思いで許認可を頂いた周波数。ドコモさんとKDDIさんは、もう何年も前から(同じプラチナバンドである)800MHz帯の、15MHz×15MHz幅で電波を運用できている。にも関わらず、我々が今回許認可を頂いたのは、5MHz×5MHz幅。残りの10MHz×10MHzは、”現在(無線などで)使用している事業者がいるが、それでも構わないなら許認可を出す”、というものだった」と、まずは”恨み節”で話を切り出した。

孫社長は、苦笑いしながら次のように続ける。「なんとひどい渡し方だ、と怒っていた。でも貰わないわけにもいかず、また許認可を出してくれる方といつも喧嘩しているわけにもいかないので、大人しく受けた。10MHz×10MHzについては、使用中の事業者に立ち退いていただかないといけない。代わりの機材を用意して、説得して、別の周波数帯に移ってもらえるようお手伝いする必要がある。何千社という規模で、これを行わないといけない。ほぼ不可能だろうと怒り狂っていたが、やっと、ほぼ事業者の説得が終わった」。

そして「事業者の立ち退きが終われば、今年の4月から電波を吹いて良い、という条件だった。現在は、最後の数社について立ち退きの手続きを行っている最中。それが終わらないと許認可は下りないが、メドは立っている。今夏にはサービスインできる」と話した。
マイナビニュース

(追記:2014.8.8)
ソフトバンクからの正式発表はまだですが、すでに900MHz帯のLTE電波が吹いているらしいです(‘◇’)ゞ
SoftBank すでにプラチナバンド(900MHz帯)を使ったLTEの電波は吹いている?まもなく正式開始か?

何千社ともいう事業者を1社1社まわって移行をお願いするという作業がどれだけ大変だったんだろうと、考えるだけでもぞっとします( ゚Д゚)
しかし、孫さんが言うように残り数社が立ち退き手続きの最中ということなので、本当にめどが立ったということでしょう。

今夏までのサービスインを予定しているとのこと、もうまもなく900Mhz帯のLTE電波が吹くはずです。

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いやはやそれにしてもすごい。。
孫さんもだけど、この事業者との折衝にあたった実際の担当の方々はほんと大変だったんだろうなと思います。(;´Д`)

あとはソフトバンクから正式なアナウンスがあるのを待ちたいと思います!!

これでも4年も前倒し!

最後に今回の900Mhz帯でのLTEサービス開始が当初予定の4月からずれ込んだとはいえ、それでもなお凄いスピードで対応したという話。

昨年iPhone5s/cが発売された際に「すまほん!!」さんで書かれていた記事を引用させていただきます。

ソフトバンクは、プラチナバンド(900MHz帯)におけるLTEサービス(プラチナLTE)開始を、2014年の4月に前倒しします。

これはiPhone 5s / 5cが、900MHz帯のLTEに対応したことによるもの。800MHz帯のLTEに対応するKDDIに対抗するため、SoftBankは急ピッチで900MHz帯のLTEを整備する必要があります。しかし同周波数帯は日本国内ではSoftBankへの割り当てが決まっているものの、まだ使える状態にはなっていません。

というのも、この帯域の2/3は、まだタクシーやトラックの業務用無線に複数の企業や団体が利用しているからです。それらがこの帯域から立ち退かなければならない法的な猶予期限は、2018年3月となっています。2014年4月というのは、実に4年の前倒しということになります。

つまり2018年3月までは、あくまでも権利は業務用無線を利用している企業と団体にあるわけです。そのため、帯域からの立退きと移行作業にかかる費用等は、SoftBankが負担することになります。

無事に2014年4月までに帯域を空け、LTE網の整備を行うことができるのでしょうか。孫正義社長とSoftBankの手腕が問われます
すまほん!!

いやぁ何もかもが凄いっす( ゚Д゚)
今回は以上です。
ほなまた。

via マイナビニュース,すまほん!!

(追記:2014.8.8)
ソフトバンクからの正式発表はまだですが、すでに900MHz帯のLTE電波が吹いているようです(‘◇’)ゞ
SoftBank すでにプラチナバンド(900MHz帯)を使ったLTEの電波は吹いている?まもなく正式開始か?