Appleの次期iPhoneであるiPhone6
その詳細なスペックは未だ不明ですが、iPhone6とみられるモックアップの画像など今月に入りたくさん出回っています。
すでにその仕様は確定しており着々と生産に向かっている時期であることは間違いないかと思います。
そんな中、4.7インチiPhone6のディスプレイのスペックに関する予測を9to5Macが報じています。
【Image Source: 9to5Mac 】
これまでのiPhone
Appleはこれまで歴代iPhoneのディスプレイサイズや解像度の変更にあたり、アプリ開発者の負担を低減するべくアプリの表示に関して考慮した形でリリースしてきました。
名称 | ディスプレイサイズ | ピクセル | 画素密度 |
iPhone3G | 3.5インチ | 480×320 | 163ppi |
iPhone3GS | 3.5インチ | 480×320 | 163ppi |
iPhone4 | 3.5インチ | 960×640 | 326ppi |
iPhone4s | 3.5インチ | 960×640 | 326ppi |
iPhone5 | 4インチ | 1,136 x 640 | 326ppi |
iPhone5s | 4インチ | 1,136 x 640 | 326ppi |
iPhone5c | 4インチ | 1,136 x 640 | 326ppi |
iPhone3GSからiPhone4へと解像度を倍に高めた際には既存のアプリは単純に「2倍」に拡大表示することで対応。
iPhone4sからiPhone5へとディスプレイサイズを変更した際には、画素密度は変更せず既存のアプリはそのまま表示することが可能でした。
9to5Macでは次期iPhoneであるiPhone6でAppleは、解像度1704×960で画素密度416ppiのディスプレイを採用するのではないかと伝えています。
1704×960
iPhone6のディスプレイに関してはiPhone5s/5c/5と同じ解像度を維持するのではないかという意見もあります。しかし、現行モデルと同じ解像度を維持した上でディスプレイサイズだけを大きくした場合には、画素密度が落ちてしまいAppleが求めるRetinaディスプレイの基準を満たせなくなってしまいます。
かといって、Appleが解像度を上げて画素密度を増やした場合にはアプリ開発者がiPhone6でアプリ表示の互換性を維持するため大幅な修正を加える必要がでてきます。
で、ここにきて9to5Macが報じたこの1704×960という解像度。
これは現行のiPhone5s/5c/5のディスプレイと同じ16:9という比率を維持すると仮定した場合にでてくる値です。
【Image Source: 9to5Mac 】
「3倍モード」で対応
しかし1704×960という解像度では、上で述べたように現行のアプリの表示に支障が出てしまい、アプリ開発者がアプリの修正を行わなければならなくなるという負担が重くのしかかることになってしまうように思えます。
この負担の回避策としてAppleは「3倍モード」というものを取り入れるとしています。
- 「3倍モード」とは?
アプリ開発者の視点からみるとiPhoneのオリジナルの解像度は480×320もしくは568×320となるそうです。
480×320はiPhone4/4sの解像度である960×640の半分であり、568×320はiPhone5s/5c/5の解像度1,136 x 640のちょうど半分です。
現在であれば主流のiPhone5s/5c/5に合わせてアプリ開発を行うことがメインかと思いますが、その場合開発者は568×320の解像度を基準にアプリ開発を行いそれをiPhone上では単純に2倍にして表示しているとのこと。
ここまでの話わかりましたか?
私はアプリの開発なんてまったく門外漢なため初めはピンとこなかったのですが、アプリ開発の世界では常識なんでしょうか?
ようするに現在アプリを開発するにあたって基準となる解像度は568×320のサイズらしいです。
この568×320でアプリ開発を行って実際のiPhoneでは2倍にして表示していたところを3倍にして表示すると1704×960という解像度になるという寸法です!
そうすればアプリ開発者にとってアプリ開発の基本は変わることがないのでアプリの修正が不要となります。
iPhone6では既存のアプリを単純に3倍で表示するような仕様にすればいいわけですから。
高精細な画素密度は416ppi
【Image Source: 9to5Mac 】
また、ディスプレイサイズを4.7インチ解像度を1704×960と仮定してそのために必要な画素密度を求めると、このディスプレイの画素密度は416ppiとなるようです。
416ppiといえば現行モデルよりも更に精細な表示が行うことができ、Retinaディスプレイの基準を見事にクリアします。
既に1704×960で確定?
Appleではこのディスプレイの問題についていろいろなパターンをテストを行ったうえで1704 × 960の解像度としてディスプレイの仕様をほぼ確定しているのではないかと伝えています。
Appleはこれまでもユーザー目線だけでなく、こういった開発者目線でも新しいデバイスの開発を行ってきました。
今回のディスプレイサイズと解像度の話が真実であるとすれば、新しいiPhone6についてもAppleの配慮と揺るぎない信念が垣間見えます。
ただ最近のスマホでは標準スペックとなってきているフルHDじゃないってことになるんだよなぁ(;´Д`)
と思いつつ、iPhone6は実際にはどのような形で発表が行われるのか楽しみにしてまーす!
今回は以上です。
ほなまた。
via 9to5Mac