Appleは様々な角度でiPhoneにサファイアガラスを使用することを検討しているようです。
今週、Appleがサファイアガラスを電子機器に取り付ける方法に関する特許を申請していると海外サイトAppleInsiderで報じられました。
その特許とは、サファイアガラスを電子機器に様々な方法で取り付ける技術というものです。
現行のiPhone5sではカメラのレンズを覆うガラスカバーと指紋認証を行うホームボタンに採用されています。
- サファイアガラスとは?
そもそもサファイアガラスとはいったいなにものなのだ?ということです。
工業的に生産される単結晶コランダムもサファイアと呼ばれる(この場合、サファイアガラスなどと呼ばれる事があるが、サファイアは結晶質であるため、本来の意味のガラスではない)。
wikiにはこのような記述がありました。 うん。。
結局はなんのこっちゃ。。 この中に出てきた「単結晶コランダム」とやらを再びwikiで調べてみると
コランダム (corundum) は、酸化アルミニウム (Al2O3) の結晶からなる鉱物。鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれる。赤鉄鉱グループに属する。
純粋な結晶は無色透明であるが、結晶に組みこまれる不純物イオンにより色がつき、ルビー(赤色)、サファイア(青色などの赤色以外のもの)などと呼び分けられる。
古くから、磨かれて宝石として珍重されたが、現在では容易に人造でき、単結晶は、固体レーザー、精密器械の軸受などに使われ、大規模に作られる多結晶の塊は研磨材、耐火物原料などに使われる。
なお、磁鉄鉱、赤鉄鉱、スピネルなどが混ざる粒状の不純なコランダムは、エメリーと呼ばれ、天然の研磨材であった。
うーん。。。 どうやら貴金属(鉱物)のなかの種類のひとつということみたいです。 もともとは天然の鉱物ですが、簡単に人工しやすい種類のようですね。また各種の人工鉱物はいろいろな用途で使用されているみたいです。
んで今回のサファイアガラスですが、鉱物のなかではダイアモンドに次ぐ硬度をもっている素材であると記述がありました。
その物質の硬度(どれほど固いか)を示す指標にモース硬度というものがあるのですが、ダイアモンドは10であり、サファイアは9とのこと。ちなみに人間の爪の硬度は約2.5、銅製の硬貨の硬度は約3.5、木工用の釘の硬度は約4.5、ガラスの硬度は約5、ナイフの刃の硬度は約5.5(ただし鋼材の種類に左右される)、鋼鉄のやすりの硬度は約7.5である。とこれまたwikiに記述がありました。
ようするにサファイアガラスとは、簡単に人工的につくることができるとても硬いものということです。
ちなみに「サファイアガラス」とはいうものの本来の意味でガラスではないと引用したwikiにもある通り、ガラスの非結晶とは正対する単結晶の物質なんですね。
どちらかというと、
iPhone6に採用?究極の超合金リキッドメタルとは? – iPhoneのこととかいろいろ
で紹介したリキッドメタルが物質としてはガラスに近いということです。
現行のiPhoneではディスプレイのゴリラガラスが採用されています。より硬度なサファイアガラスを採用することができれば、今以上に傷に強いディスプレイにできるというわけです。
現在では腕時計の盤面によくサファイアガラスは使われています。
確かに腕に付けたまま日常生活を送っていますが、腕時計の表面って傷がほとんどつかないですよね。(プラスチックやガラスの素材の場合はすぐに傷がいってますが。。)
- 他の特徴は?
非常に硬く人工的に作りやすいという「サファイアガラス」ですが、ほかにも特徴をもっています。それはサファイアが他の金属と負けず劣らずの熱伝導率を持っているということらしいです。
今回のAppleが申請した特許の中にも基盤に組み込む方法がありました。
プロセッサなど熱を持ちやすいもののマウント部にサファイアを採用することができれば、熱を上手に逃がすことが可能になります。また通常の基盤の結合部などにサファイアを導入するといった形で熱を逃がす方法など、すぐれたヒートスプレッダとして重宝できる材料だとのことです。
- サファイアガラスはできるやつ
非常に硬くまた熱伝導率も金属と遜色ない「サファイアガラス」もしもiPhone6で採用されるとなると、ディスプレイなどの外側の部品だけでなく、内部の基盤などにも一役かえる存在となりそうです。
またAppleは昨年(2013年)サファイアガラスの製造を行っている、GT Advanced Technologies社とサファイアガラスの製造に関する契約を結んでいます。またつい先日、このGT Advanced Technologies社が工場のある現地にて大量のスタッフ募集を開始したとのニュースもあったばかりです。
iPhone6での新素材の採用がどこまで実現するのか不明ですが、先日紹介した「リキッドメタル」といい、今回のサファイアガラスといい、どんどんと新素材が採用された新しいiPhoneが楽しみです。
サファイアガラスが使われることが多い腕時計と書きましたが、
こちらももちろん素材はサファイアです。 こんな時計を一度はつけてみたい・・夢の中でもいいから・・・苦笑
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今回は以上です。
ほなまた。
引用元
Apple patent filing offers peek at future sapphire applications