Apple Pay
みなさん「Apple Pay」ご存じですかぁ!?
「iPhone6」シリーズ以降の「iPhone」や「Apple Watch」に搭載されている、非接触式ICによる決済サービスの名称です。
なんのこっちゃ!?という方は、「Suica」や「おサイフケータイ」などの「ピッ」とタッチして決済できるサービスを思い浮かべてもらえると、なんとなく想像ができるかと思います。
そう現在、日本で多く普及している「Suica」などの非接触ICを用いた決済サービスの、Apple版といえるのが「Apple Pay」と呼ばれるものです。
ただ、この「Suica」などで利用されている規格と「Apple Pay」で利用されている規格は異なっています。
日本以外では?
「Apple Pay」は現在、5カ国(米国、英国、カナダ、オーストラリア、中国)でサービスが開始されています。
では、日本でのサービス開始はいつになるの?
という疑問が浮かぶと思います。
先般、9to5MacがMasterCardの内部文書として、Appleが2016年内にも日本を含む複数国で「Apple Pay」のサービスを開始することを目指していると報じています。
これは!?
朗報といっていいんじゃない!?
と、ここで、そうは問屋が卸さないという話。
日本で広く普及している「Suica」をはじめとする非接触ICによる決済サービス。
上記しましたが、この日本で広く普及している「Suica」などの決済サービスの規格と、「Apple Pay」の規格が違うという点が、おおきな課題となっているようです。
「Apple Pay」の日本でのサービス開始について記事にしているengadgetでは、このように伝えています。
Apple Payの国内ローンチで最大の問題となるのは、店頭での決済(対面決済)における決済端末の対応だ。多くが知るように、日本国内でインフラとして浸透しつつある非接触決済技術は「FeliCa」をベースとしており、Apple Payのベースとなっている「Type-A/B」系の技術とは互換性がない。現在ではFeliCaとType-A/Bの両方の方式に対応した決済ターミナルが各社からリリースされており、古い世代の端末ではハードウェアの入れ替えの必要があるが、比較的新しい世代の決済ターミナルはハードウェアの変更なしにそのままApple Payに対応可能だ。
ただし、その場合でもソフトウェア側の改修作業が必要であり、Apple Payを含む「MasterCard PayPass」や「Visa payWave」といったType-A/B型の決済手段を受け入れるために時間とコストを必要としている。決済ターミナルや決済サービスを提供している各社の説明によれば、大規模にPOSを展開している場合と比較的小規模な小売店とで異なるものの、ソフトウェア改修と確認作業にだいたい半年~1年ほどの期間を必要とするという。
そうなんですねぇ。。「Apple Pay」
iPhone
日本でのスマホに対する「iPhone」の比率は他国に比べても非常に高いといわれています。
「Apple Pay」が日本でサービス開始されたとすれば、潜在している「iPhone」ユーザ数からみても、大きな市場となり得ることとなります。
(日本と比べ人口の多い中国などといった、爆発的にiPhoneが普及し始めている国と比較すると、日本の存在は小さいものかもしれませんが。。)
とはいえ、iPhone保有率の高い日本で「Apple Pay」が始まったら、その衝撃はかなりのものだと推測できます。
上記のengadgetの記事で伝えられているように、規格の問題をクリアにすることができるのか否か。
これが日本での「Apple Pay」のサービス開始時期に大きな影響を及ぼす一因といえそうです。