これまでにもAppleの新製品の発表に関する予測に実績のあるKGIセキュリティーズのアナリストMing-Chi Kuo氏の話として、Appleが今年発表する「iPad」ファミリーの新製品は、「TouchID」と「A8プロセッサ」を搭載した新しいiPad Airの1モデルのみとなる可能性があると複数の海外メディアが報じています。
・現行のiPadAirとiPadmini
・iPad Pro
彼によると次期iPadAirと12.9インチのディスプレイが搭載されると噂のある新しいiPad「iPadPro(仮)」の開発がタブレット市場のなかでAppleの主要な焦点になると考えています。
また、新しい12.9インチのiPadについて彼は、Appleが会社の今後の成長ための重要なデバイスであることを期待しており、より大きなディスプレイを利用するためにOSを最適化してを搭載してくるものと考えているとのことです。
・iWatch
現在Appleは、今年発売すると予想されれている「iWatch」のためにOSを開発することにその優先順位を置いているため、結果今年2014年内で新しい大きなディスプレイを搭載したiPadのためのOSの最適化を終えることは期待できないと予測します。
よって新しい大画面を搭載したiPadの発表は来年になるのではないかとと予測しています。
・今後のiPadの展開は?
彼は、現在発売されているiPadシリーズの今後の展開についても触れています。
現在Appleの中で主力製品であるiPadAirをスペックアップして今年後半に投入するのではないかと述べています。より高速なA8プロセッサとiPhone5sで採用された「TouchID」を搭載し、より素晴らしい製品へとブラッシュアップした新しいiPadAirの発表を行うとみています。時期としては10月かそれより早い発表も期待できるとのこと。
現行のiPad2はRetinaディスプレイを搭載せず、旧コネクタである30-pinDockコネクタの製品でありプロセッサもA5プロセッサと世代遅れのものであるとのことから、今年の早いうちに生産を完了するのではなかと予測しています。もしくはiPad2が教育現場では広く採用され好評であることから、その分野に特化し残り続けていくことも考えられるとのこと。
それに合わせてiPad2と入れ替わっていくことを期待し、第4世代のiPadは技術的にもまだまだ現役であるためAppleがiPhone4の再生産を開始したようにiPadの更なる拡販にむけて量産体制に入るとみています。
・iPadmini(第2世代) Retinaディスプレイモデル
iPadminiについては、昨年2013年に発表されたばかりでありA7チップとRetinaディスプレイを搭載し安定した存在であることから、まだまだ順調に主流であり得ると伝えています。しかしより革新的な変化を求めるためによりスリムに進化したiPadminiの発表が今年行われる可能性がなくはないと述べています。ただしAppleの中でその開発の重要度は高くないとみているようです。
・どうなるiPad ProとiPad AirとiPad mini
このようにMing-Chi Kuo氏の予測では、ずっと開発が噂されている12.9インチもの大画面を搭載したiPad「iPadPro(仮)」の発表は2015年以降となり、Appleが各製品ごとにほぼ例年行ってきている年に1回のバージョンアップにあわせた新しいiPad miniが発表される可能性も低く、 iPadシリーズで今年発表されるものは新しいiPad Airのみとなる可能性があると締めくくっています。
さて今回のMing-Chi Kuo氏の予測は当たるのか外れるのかAppleはどうでるでしょうか。
確かに今年Appleが発表するといわれている新製品や新サービスは多岐にわたっています。新しいカテゴリに挑戦する「iWatch」をはじめ、そのiWatchとiOSのメジャーアップデートで深く連携するといわれているiOS8の開発もAppleにとって重要課題といえます。
また、現行のiOS7にも強制再起動の問題やサービス開始間近といわれている「iOS in the Car」への対応など、修正及び開発などといったiOS7.1へのアップデートが喫緊の課題として山積していると考えられます。
Appleがどのように製品開発に重点を置き今年発表を行うのか楽しみに注目していきたいと思います。
とはいえ現行のiPadシリーズが既に魅力的です。
今回は以上です。
ほなまた。
引用
Apple Launching Updated iPad Air in 2014, No 12.9-Inch iPad or New iPad Mini Until 2015 – Mac Rumors