アメリカにおけるGoogleの検索シェアが下落しているそうです。
言わずと知れた検索エンジンの巨頭である「Google」
調査会社のスタットカウンターの調査結果によると、アメリカにおけるGoogleの検索シェアが2014年11月に77.5%であったのに対し12月には75.3%と2.2%の下落を記録したとしています。
わずか2%ちょっとの下落ですが、この先に待ち受けるのは検索エンジンのシェア争いの大きな転換かもしれないという話。
検索シェア
The Wall Street Journalのよると、今回のGoogleの検索シェアの下落はパソコンのブラウザの1つ「Firefox」が12月にリリースした「Yahoo!」を初期設定の検索エンジンとする「Firefox 34」が要因として取り上げています。
「Firefox 34」のリリース前後のGoogleとYahooでの検索シェアの推移は以下の通りです。
検索シェア | 2014年11月 | 2014年12月 |
---|---|---|
77.5% | 75.3% | |
Yahoo! | 8.6% | 10.6% |
みごとに「Google」が落としたシェアを「Yahoo」が吸収したことがうかがえます。
パソコン
パソコンで利用されているブラウザといえば「IE」と「Chrome」が2大巨頭です。
それぞれのシェアは「IE」が34%「Chrome」が37%とのこと。
今回「Yahoo」へと検索エンジンを変更した「Firefox」の脅威はそれほど大きくなく、そういう意味でパソコンにおける検索シェアの変動はGoogleにとってそれほど恐れることにはならないのかもしれません。
モバイル
しかし、これがモバイルに目を向けると「Google」にとって見過ごせない状況にあります。
私のこのブログでもそうですが、現在パソコンからの検索流入よりも、スマホなどモバイル機器からの検索流入の数が圧倒してきています。
このモバイル機器の中でも最も大きなシェアを持つのが、そう「iOS」デバイスが搭載しているブラウザ「Safari」です。
現在「Safari」のデフォルトの検索エンジンは「Google」です。
Safariのシェアは50%以上
スタットカウンターによると、12月のアメリカでのモバイルブラウザーの54%をSafariが占めたと推定しています。ChromeなどのGoogle製ブラウザは41%だったということ。
この「Safari」の検索エンジンが鍵を握っています。
Appleが「Safari」のデフォルトの検索エンジンを「Googole」から切り替えるとの噂があるとしています。
もしもこのデフォルトの検索エンジンを、Appleが切り替えたとしたら。。
これは大きな影響を「Google」に与えそうです。
もしもそのような事態になったら「Googole」としても見過ごすことのできない大きな変動が検索シェアにおいて起きそうです。
Appleは今回の検索エンジン切り替えについてのコメントは控えたとのことですが。
MAPアプリ
以前にもAppleは地図アプリを「Googoleマップ」から自前の地図アプリに切り替えたという経緯があります。
また、「Googole」のAndroidとは競合相手でもあり、戦略として「Safari」のデフォルトの検索エンジンを切り替えることもあり得ないこともないのかと推測できます。
今後の「Googole」の検索シェアについては、Appleが大きな鍵を握っているといっても過言ではないのかもしれません。
今回は以上です。
ほなまた。