次期iOSであるiOS8に搭載が噂されている「Healthbook」
ヘルスケアに必要な主要な項目全般を一元管理しユーザーの健康管理を行ってくれると言われていますが、9to5Macが「Healthbook」アプリの概要と画像を伝えています。
この画像はHealthbookを開発している複数の情報筋から提供されたとのことです。
Image Source: 9to5Mac
Image Source: 9to5Mac
・Healthbook
Healthbookでは 上記の画像に見られるように、心拍数、水分量、血圧、身体活動、栄養、血糖、睡眠、呼吸数、酸素飽和度、および体重などに関するデータを追跡することができるカテゴリにわかれています。
機能ごとの各カテゴリはHealthbookカードと呼ばれます。 カードは色で区別され、タブはユーザの好みに合わせて配置することができるとのことです。
Image Source: 9to5Mac
・フィットネス機能
活動量、体重、および栄養のHealthbookの3つのカードは、フィットネスの状態をトラッキングしてくれます。歩数などの運動量を計測し消費カロリーの計算などを自動で行ってくれるようです。
また体重のカードでは入力された身長と体重の情報をもとにBMIや体脂肪率などの統計情報を記録することができます。フィットネス情報と体重の両方の統計を計測できることによって、ユーザーは、日、週、月、年の経過とともに自分の身体の変化といった状況を確認することができます。 各カードにはその変化の具合を表すグラフが含まれています。
Healthbookにおける栄養のカードでは食事内容を入力することによりカロリーコントロールに役立てることができるようです。
現在でもダイエットや体調管理のために食事内容を入力することでカロリーコントロールをおこなったり栄養の偏りなどを把握することができる他のアプリがあります。
Healthbookではこのようなアプリ以上に、活動量、体重、栄養を一元管理することにより強力にサポートしてくれるとみられています。
Image Source: 9to5Mac
・心拍数と血圧
健康管理でもっとも広く知られている測定値は心拍数と血圧の2つではないでしょうか。
どのような形でAppleが心拍数と血圧のデータを計測し取り込むことを想定しているのかわかりませんが、Healthbookでは心拍数と血圧を記録することができるようです。
このブログでも以前よりお伝えしている、Appleが今年発表するといわれている「iWatch」と連携することで可能になるのかもしれません。
・Apple「iWatch」、心拍数や酸素レベルを測るセンサーを搭載? 開発の鍵は皮膚との密着度にあり。
Image Source: 9to5Mac
・Bloodwork、酸素飽和度、および血糖値
Bloodworkというカードについては現在のところ詳細は不明とのことです。
9to5Macでは年に一度の健康診断や、なにかしらの病気の疑いの際に行う血液検査の項目を利用できるのではないかと推測しています。
現在、血液検査の結果の多くは郵送やプリントアウトされたものをユーザーは受け取りますが、AppleはこのHealthbookを通じての結果閲覧などといったことが可能になるような改革を進めていこうとしているのではないかとまで9to5Macは伝えています。
血中酸素の濃度や血糖値の管理もできるようです。
こちらの項目については「iWatch」などの機器と連携することで計測と管理が可能となるのかもしれません。
Image Source: 9to5Mac
・体内の水分量や呼吸数
とくに運動選手などにこの項目は重要になるのではないかと思います。トレーニング中の呼吸数の計測や水分補給のタイミングなどをしっかりと把握することができれば、より効率の良いトレーニングを行うことが可能になります。
また日常的な運動でも真夏の熱中症対策などにも役立ちそうです。
Image Source: 9to5Mac
・睡眠
ユーザーの睡眠状態をトラッキングすることも可能のようです。
睡眠中のレム睡眠ノンレム睡眠といった睡眠の質をしっかりと把握でき、質の良い睡眠への改善の手助けを行ってくれるのかもしれません。
睡眠の深さを検知することでユーザーが心地よく起きれるタイミングを察知し目覚ましを起動してくれるといったことが行えるようです。
現在でも上記のような機能を備えた睡眠時の状況をトラッキングし起こしてくれるiOSアプリが複数ありますが、Healthbookで行うということはiOSと深く連携していることであり、より高度な、より正確なデータを基に目覚ましを起動してくれることになりそうです。
Image Source: 9to5Mac
・緊急カード
健康やフィットネス情報の管理に加えて、Healthbookはユーザーに関する重要なデータをも管理してくれるようです。 緊急カードに氏名、誕生日、投薬情報、体重、血液型、臓器提供の有無、緊急連絡先といった情報を入力しておくことによって、思いもかけない事故に遭遇した場合、病院や家族への緊急通知を行うことができる機能ではないかと考えられています。
どのような状態の時にこの機能が有効となるのかは不明ですが、いざというときには緊急通報と同じような手順でロック画面からでもアクセスできるような形をとるのではないかと9to5Macでは推測しています。
・データの計測は?
と、ここまでHealthbookの機能について紹介してきましたが、実際に心拍数と血圧、血糖値と呼吸数といったデータの計測はどのような形で行われるのかというHealthbookを使ううえでの大前提となる部分は謎のままです。
iPhone本体なのか、サードパーティ製のデバイスなのか、発表が噂されている「iWatch」なのか、まだまだ謎が多いHealthbookですが、これまでのiPhoneの使い方を大きく変える機能となることは間違いないようです。
今年6月に行われるといわれているWWDC、おそらくこの檀上でAppleからiOS8をはじめHealthbookおよびその機能の詳細が発表されるのではないかと思います。
新しいステージにiPhoneが進む瞬間となるのかもしれません。
残り3か月、楽しみにその発表をしていたいと思います。
今回は以上です。
ほなまた。
引用:9to5Mac