・Appleの「iWatch」
Appleが今年発表するといわれている新しいカテゴリ「スマートウォッチ」の製品である「iWatch」に、心拍数や酸素レベルなどを計測するセンサーが搭載されるとMacRumorsが報じています。
Mio Alpha Optical Heart Rate Monitor In-Depth Review (Bluetooth Smart/ANT ) | DC Rainmaker via kwout
Appleはこれまでにも健康やフィットネス分野の専門家を数多く雇用してiWatchの開発にあたっており、iOS8にプリインストールされた「Healthbook」というアプリと連携し、綿密な健康管理ができる製品・環境を開発しているのではないかとお伝えしていました。
iOS8に搭載の噂がある「Healthbook」アプリ。iWatchと連携し綿密な健康管理を行ってくれそうです。iOS8とともに6月のWWDCで発表か?(過去記事)
・iWatchに高性能センサー
今回は、Electrical Engineering Timesが伝えた話とし、AppleはiWatchに心拍数と酸素レベルのような身体機能を測定するように設計された光学センサを搭載するよう計画していると伝えています。
あわせてAppleは血糖値も計測し管理することを目指していたが、血糖値を正確に計測するためのセンサーの開発が難しく見送ったとも伝えています。
これまで医療の分野などで血液中の酸素レベルを測定するには多くの場合、光学センサーを指や耳たぶなどの皮膚に正確に接触させることで計測を行ってきました。
これは皮膚を介して2つの光を発しその光の吸収の具合などをみて計測を行っているからだそうです。皮膚との正確な一定の接触が必要なため手首に巻く「時計」タイプのものでの開発は困難といわれてきました。しかしその開発は不可能ではないと伝えています。
The Mio Alpha heart rate monitoring watch
また、心拍数の計測にも光センサを介して心拍数を計測する技術が出てきており、「The Mio Alpha heart rate monitoring watch」のような製品があるためAppleは同様の技術をもちいてiWatchにセンサーを搭載してくるだろうとのことです。
・センサー搭載の鍵は密着度
心拍数や酸素レベルの計測の鍵となるのはやはりセンサーと皮膚への密着度となりそうです。
手首に着ける時計というのは日常生活のなかで無意識にでもかなりの振動やズレがでてきます。これをいかに克服するのかが開発の一番の課題なのかもしれません。
「The Mio Alpha heart rate monitoring watch」では正確な心拍数の測定ために、時計に内蔵されている加速度センサーなどでその動きや反動などノイズとなるものを計算し、より正確な測定値に補正するソフトウェアを内蔵しているとのこと。Appleも同様のソフトウエアを開発しiWatchの載せてくるものとみられます。
Appleが開発する「iWatch」です。そのデザインはAppleとしてこだわってくるでしょう。
かといってセンサーとして中途半端なものを搭載することもあり得ないでしょう。Appleはただ心拍数や酸素レベルを計測できればよいよは考えておらず、運動・睡眠といった生活により密接した総合的なサービスを考えていると伝えられています。
iOS8にプリインストールされる「Healthbook」といわれるアプリと「iWatch」。もちろんデザインに妥協することはなく、機能としても素晴らしいサービスとして仕上げてくれることを期待したいです。
ちなみに今回取り上げた「The Mio Alpha heart rate monitoring watch」は日本でも販売されています。
今回は以上です。
ほなまた。
引用
iWatch May Use Optical Sensors to Measure Heart Rate and Oxygen Levels – Mac Rumors