Appleの製造パートナーであるFoxconnの報告書によると、次期iPhone(iPhone6)で大幅に採用が増えるのではと予想されている素材「サファイアガラス」を用いて、ディスプレイユニットの試作テストを行い完了したと報じられています。
そのプロトタイプの数は少なくとも100台以上とのことです。
しかしその数は試作として決して多くはないが、AppleやFoxconnにとってはとても重要な試金石となるものだと伝えています。
また現行のiPhoneで使われているゴリラガラスと比べると、サファイアガラスはデバイスの製造プロセスの複雑さを増すと言われております。そのためにSynopsys や Bern Opticsといった大手のメーカーはここ数週間で既に大幅に投資を増やしている模様。
Apple Dailyもまた、こうした企業の動きからAppleからの受注の増大を予想しており、現在ですでに世界で生産されている「サファイアガラス」の10%をAppleが消費していると伝えています。
以前このブログでもお伝えしたように、Appleは昨年(2013年)サファイアガラスの製造を行っているGT Advanced Technologiesとサファイアガラスの製造に関する契約を複数年5.78億ドル(約590億円)で結んでおり、Appleとサファイアガラスの周辺はすごく盛り上がっているようです。このGT Advanced Technologiesが製造するサファイアガラスは「iWatch」で使われるものではないかと言われています。
現在iPhone5s/cではカメラレンズのカバーと指紋認証を行うホームボタンに採用されていますが、ディスプレイや内部基盤へと用途が拡大していきそうな勢いです。
iPhone6での採用はどうなるでしょうか。注目しています。
また、サファイアガラスへの転換で追いやられそうな立ち位置にあるゴリラガラス。その供給メーカーである Corningが、第3世代の高強度ガラスであるゴリラガラス3がサファイアガラスより安価で供給でき、しかも優れているとAppleへ主張しているという記事もありました。
着々と次期iPhoneへむけて準備を進めるApple、そのサプライヤーたちの熾烈な競争、またその情報をめぐって少しづつ加熱してきている報道。
毎年の恒例となってますが、はたして今年はどういった結果になるのか楽しみです。
サファイアガラスのディスプレイ来てほしいっす。
最後に、GT Advanced Technologiesのサファイアガラス製造工場をレポートした動画がありましたのでご紹介。
Sapphire Screen: The Making of A Scratch-Proof …
【おまけ】ゴリラがでてくるゴリラガラスのCM
Corning® Gorilla® Glass: King of the Office? – YouTube
サファイアガラス使用のディスプレイはまだ先ですけど、いますぐに強固な保護をという方にはこちら!硬度8H以上の高強化ガラス採用のシートです。
今回は以上です。
ほなまた。
引用元
iPhone with Sapphire Display Glass Reportedly in Trial Production – Mac Rumors
Foxconn completes assembly testing for sapphire-covered iPhone – report