各地の図書館、美術館、博物館もインターネットでつながれ、民間で開放端末を提供してくれるようになったのが「インターネットカフェ」で、すでに全国で50店はあるらしい。
のっけからどうした!突然なにを言い出した!!とお思いの方が多いかと思いますが、これは株式会社インプレスR&Dが毎年発行しているインターネット白書1996年版の11頁目に登場する文章です。
その他にも、
ユーザーがパソコンのようなクライアント上で使う情報アクセス用のソフトは、94年までは「Mosaic」と称されていたが、 95年からは一般に「ブラウザー」と呼ばれるようになった。
出典:インタネット白書’96 10頁に掲載
などなど今昔物語を見聞きしているようでことのほか面白いです。
・インターネット白書ARCHIVES
で、今日は「インターネット白書ARCHIVES」をご紹介。
インプレスR&Dが1996年に創刊し年1回発行を続けてきた書籍年鑑「インターネット白書」、その1996年版から2012年版までを無料で閲覧できるWebサービスを今月21日に開始しています。各号ごとに目次から閲覧できるほか単語による全文検索も行えるという至れり尽くせりのサービスです。
みなさんが初めてインターネットに触れたのはいつ頃でしょうか。
私が初めてインターネットの世界に触れた時のことは忘れてしまったのですが、、苦笑
初めてオンラインショッピングを経験したのは1998年でした。ちょっとした本を購入したのですが、その時のことを鮮明に覚えています。
本当に届くのかと真剣に心配して、半信半疑でぽちっと注文しました。
本が本当に(当たり前かもしれませんが)届いた時の感動を覚えています。
その年に発行された「インターネット白書’98」の40頁には
製品・サービスの購入についてはすでに20.4%が利用経験を持つ。今後利用したいサービスとして「オンラインショッピング」が33.4%と最も高かったことから見ても。今後の製品・サービスの購入はかなり増えると予想される。
と記載があり、今となっては当たり前のサービスとなっていますが、当時の「オンラインショッピング」という新しいサービスへの期待とその勢いが感じられます。
といってもほんの10数年前の話なんですが、、
ちなみに利用経験を持つ20.4%とというのは、当時インターネットの利用経験のある人のなかでの割合です。98年の日本のインターネット人口は1000万人を突破!!世帯普及率は7.08%と記載があります。
このころISDN回線が爆発的に普及しはじめたようで、ISDNを導入した人の84.7%がインターネットを高速で利用したいとの理由で導入したと答えています。ISDNの通信速度は64kbpsです。
私はこのころの習慣で良く思い出すのが「テレホーダイ」のサービスです。
夜11時になるのを今かいまかと待っていたことを思い出します。
昼間に見境なくAPへ繋ごうもんなら電話料金だけで死亡してしまいます。そんな時代です。元祖パケ死みたいなもんですね。。
・インターネットが歩んできた歴史
と、ここまで昔を懐かしんできましたが「インターネット白書ARCHIVES」では2012年とつい最近までのものが公開されています。
・2003年版「利用実態調査で読む ワイヤレス・ブロードバンド時代」
・2006年版「Web2.0ビジネスが動き出す」
・2009年版「24時間×100Mbpsの時代は来るか」
・2012年版「日本のソーシャルメディア人口5,060万人」
こういった見出しがついており時代の流れをインターネットを通して感じることができます。
またインターネットのことだけではなく、通信業界をはじめネットビジネスや社会・事件といったその年の時事ネタにも触れられています。
ほんとうにすべての白書を読み込もうと思うと、ちょっとやそっとの時間じゃ足りないというくらいボリュームがあります。
それだけのボリュームながら無料です。
ぜひあの時こんなんしてたなぁとか、このころはこうだったなんて自身とインターネットの歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
・J-フォン、商号(社名)を「ボーダフォン株式会社」に変更(10月)
・「はてなダイアリー」への家庭からのアクセスが200万人を超える(1月)
・NTTデータ、「livedoor」がブログの実験サービスを開始(11月)
最後にここに列記したことは、ちょうど今から10年前の2004年に起きたことです。(出典:インターネット白書’04 23頁に掲載)
意外と記憶って曖昧なんですね、インタネット白書を覗いていると、そんな前だったけ?とか、まだつい最近やん!!なんてことにちょくちょく出くわします。
今回は以上です。
ほなまた。
出典:インターネット白書ARCHIVES 発行元:株式会社インプレスR&D